Houdini 楽しそう! でもどこから始めていいかわからない!
チュートリアルは難しそうだし、英語だし、長いから結局やらない!
と私も思っていたのですが、実際にやってみて、良かったチュートリアルをこのページで随時ご紹介していきたいと思います。
実は5分とかのチュートリアルもあって、とっつきやすいものもあるのです。
それでは、内容を見ていきましょう!
目次
Houdini おすすめチュートリアル等一覧
Houdini in 5 minutes
何と言ってもまずはこれでしょう!
約5分で構成されているチュートリアルが17個あります。
私がおススメしたいのはそのうちの最初の9個です。
後半は有料レンダラーのREDSHIFTが必要になってくるようなので、私はやっていません。
ノードベースのツリーの書き方や、ランダムアトリビュートの付与の仕方。
基本的なPBR(Physical Based Rendering)の使い方、カメラの使い方。
アニメーションの基本、forループの使用の仕方などなど。
5分でカバーしてある量は盛りだくさん、かつ、とても分かり易く、実践的なので特におススメです。
Houdini Fundamentals Part 19: Basic Polygonal Modeling
このチュートリアルは英語ですが、とても分かり易く、基本的なHoudiniのポリゴンモデリング機能について教えてくれます。
Houdini はノードベースが強いと思いがちですが、もちろんポリゴンモデリング機能も充実しています。
・BOX
・POLYEXTRUDE
・POLYSPLIT
・CLIP
・BLAST
・POLY BEVEL
・EDIT
・MIRROR
・FUSE
・EDGECUSP
・TUBE
Houdiniでもゴリゴリのポリゴンモデリングができる!という事が良くわかるようになっています。
これを見れば、大体のHoudiniのモデリング機能についての理解ができると思います。
Houdini Foundations | Model,Render,Animate
▼Houdini Foundations | Model,Render,Animate
時間をかけてHoudiniの基礎からガッツリとチュートリアルをやりたい!
最初から長くても絶対挫折なんてしない!
という方には、このチュートリアルがおススメです。
サッカーボールを作って、テクスチャを貼って、レンダーして、転がして、跳ねさせて、アニメーションもレンダーみたいな流れです。
私は最初の頃にこのチュートリアルをやって、Houdiniってすげーな―って思いました。
英語ですし、数時間かかるので、最後までやり遂げるのはなかなか根気がいりますが、得られる対価はかなり高いのでおススメです。
ノード, ネットワーク & デジタルアセット
デジタルアセットについてのチュートリアルの決定版ですね。
むしろこれから始めても良いでしょう。Houdiniの美味しいところがすぐにわかります。
プロシージャルのメリットはこのデジタルアセットにあります。
パラメトリックに数値をいじれるところ以外をカプセル化して、アセットを作れるのですね。
これによって、自分のオリジナルアセットの作成の基本が理解できると思います!
Houdiniの根幹になるコンセプトなので、ぜひ押さえておきたい所です。
それから、何よりうれしいのは日本語版がある!という事ですね!
都市構築用タスクワークフローの作成
並列処理をするTOP(Task Operator)というものがありまして、PDG (Procedural Dependency Graph) と呼ばれるテクノロジを使って構築されています。
それを体感することができる、貴重なチュートリアルです! これはちょっと難しいものですが是非ものにしておきたいところです。
このレッスンでは、TOP ノードを使って都市マップを取得し、都市区画ごとにビルを作成した後、このシステムを拡張してより複雑なビルや大規模な都市マップを処理できるようにします。Houdini のアーティストであればおそらく、SOP でこれを行う方法を知っていると思いますが、TOP を使えば、PDG のワークフローを学びながら、並列処理の対象となる複数のタスクを外部のコンピュートファームに分散させるように容易にスケール可能なシステムを作成することができます。
何が凄いかと言うと、私がチュートリアルをやった時の画像が下ですが、このように年を並列処理でレンダーできるというチュートリアルです。
内容はかなり高度なので、ある程度Houdiniの素養ができてから挑戦しないと途中で挫折すること間違いなしです。
プロシージャルな都市を構築した後、それをレンダーするような TOP(Task Operator)ネットワークを作成することが目的のチュートリアルですね。
幾つかチュートリアルをこなして、Houdiniに慣れてきたら挑戦してみると良いと思います。
Houdini Foundations|Overview
いや、チュートリアルよりも詳しく全体が分かるドキュメントを読みたい!
英語でもいいから何か読ませろ!という方にはこの公式ドキュメントがとても分かり易くおススメです。
全体的に用語であったりコンセプトであったり、Houdini で出てくる事をかいつまんで要約してあります。
チュートリアルとは少し違いますが、これを読めばなんとなくHoudiniの概要が掴めると思います。
ただし、エクササイズがほとんどない読み物なので飽きる可能性がありますね。
幾つかチュートリアルをやって、溜まった質問を頭の片隅においてから読んだ方が良いと思います。
THE JOY OF VEX
Houdiniをやる以上は避けては通れないVEXというプログラミング?的な文法の使い方について楽しく学べるチュートリアル集です。
20個のレッスンでできているので、ノードベースを超えて、ノードのカスタマイズをしたい方、さらなる深みに向けて文法を学びたい方は是非チャレンジしてみて下さい。
Attribute Wrangleというコンポーネントがあるのですが、そのコンポーネントに記載する内容の実行命令を書くための文法ですね。
これはHoudiniを理解する上で一つの分水嶺となるところです。これを乗り越えれば、プログラミング的にやりたい事はたいてい実装できるようになるはずです。
プログラミング言語を一つでも知っている人にはすっと入る内容です!
私はC#を少々かじった程度ですが、演算子の使い方や、変数の宣言、IF文、Forループ等、大体できるようになっています。
アトリビュートに関して深い理解が必要になるので、事前にいくつかのチュートリアルでアトリビュートをしっかり学ぶと吉だと思います。
Guard Tower | Unity
Houdini Engineプラグインを使ってUnityの中でHoudiniデジタルアセットを使いたい!
そんな時にはこのチュートリアルがピッタリです。
プロシージャルの旨味を生かして、ユニティのアセットをパラメトリックに作成できます。
Unityでゲームを作る時に3Dマップ生成を自動化したいような時にお世話になるチュートリアルです。
マップ構築に必要な部品をいっぱい準備しておいて、それを動的にUnity側で配置するというようなことができます。
例えば上のような境界線に対してアセットを並べるという事を自動化する事が出来ます。
もちろん方向もノーマルに対して正しく設定すれば、辺に沿って並べる事が可能になります。
これはAttributeWrangleを用いてVEXをたくさん使うので、JOY OF THE VEXを先にやっておくことをおすすめします!
全部で29個の総計5時間近いチュートリアルですが、ここから学べることは多く、実践的な内容となっているのでとても勉強になります。
UnitiyでHoudiniを使いたい方には是非見て頂きたいおすすめチュートリアルになります!
最後に
チュートリアルをやる上で、一つだけコツがあります。
それは何度も繰り返すという事です。
わからなくなったら、一回そのチュートリアルを止めて、別のチュートリアルをやってみる。
そして、そこでも詰まったら、また別のチュートリアルを始めるか、元のチュートリアルを最初からやってみるのがおススメです。
すると、今までわからなかった所が氷解して分かるようになったりして、自分の成長が段々と感じられるようになってきます。
何度も同じチュートリアルをやる、もしくは、別のチュートリアルも交えて繰り返しやる事で、確実にレベルアップできます。
これがHoudiniで挫折を防ぐコツだと思います。
1回目で分からなかったことも、2回、3回と回数を重ねる事で分かるようになっていきます。
最初から全部わからなくても良いと思います。
少しずつ繰り返すことが肝要だと思っています。
この記事は、私がチュートリアルを進めたら適宜アップデートしていこうと思っています。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。