vray 3.6 for Rhinoceros with grasshopperを触ってみる

今日もvrayを触ってみようと思います。衝動買いしてしまって、機能をよく理解していないまま何となく触っています。7月頃にvray3.6のアップデートがありまして、調べてみるとgrasshopperでレンダーできるという新機能を説明している動画を発見しました。

早速、動画を見ながら進めていきます。まずはVRAY-GEOMETRYというコンポーネントにレンダーするgeometryを全部繋ぎます。この時にflattenしておかないと正しくレンダーされないようです。flattenしない状態だと多分、枝番の一番上の物しかレンダーされませんでした。レンダーしたいものは全部このコンポーネントに突っ込んでおけば良さそうです。

次に、マテリアルを付けます。何通りかのつけ方があり、まずはVRAY-Material Simpleというコンポーネントで、仮マテリアルをつけておこうと思います。コンポーネントによって、プルダウンメニューでプロジェクト(VRAY-Material from Project)やファイルフォルダ(VRAY-Material from file)から引っ張ってきたりもできます。

次は、ライティングの設定をします。Vray-Light Rig Domeというのを使ってみます。HDRファイルを読み込めます。2つのRigを同時に使用できるのか疑問に思いました、Rig DomeとRig Sun systemを両方繋ぐとRig Sun systemの方が無視されてしまっているように見えました。取り急ぎは1つのRigを繋いで使っていこうと思います。

最後にVray renderコンポーネントに、Vray Cameraを接続し、Light Rig、V geoを接続します。Vray renderコンポーネントはノードに右クリックでExtract Parameterを選択して、プルダウンメニューを表示させています。レンダリングの基本的な設定ができるようになっています。OutputResにはPanelで大きいサイズを上書きしています。カメラは右クリックでGet From Rhino Viewportを選択すると、ライノの画面がそのまま維持されるようになっています。

Vray renderコンポーネントを右クリックしてレンダーをすると、とりあえず、ビルの外形がレンダリングされました。ここまではとても簡単で感覚的に使える印象です。これからレンダリングする要素数を増やしていきます。どの程度の速度感なのか気になるところです。

まずは、transomを全部流し込んでみました。グラスホッパーが30秒くらいフリーズしてしまいましたが、無事レンダリングしてくれています。Vray renderコンポーネントは、グラスホッパーが考えている間もレンダリングをし続けてしまうようなので、大量のデータを繋ぐ場合は、一度、レンダリングを止めてから繋ぐことで無駄な処理を止められそうです。

一度レンダリングを止めてから、すべてのマリオンを追加してみました。それから、draftをMediumに変更してみました。この設定の変更には20秒程度待たされたので、やはりなにか設定を変更する時には、レンダリングを一度止めて、それから変更したほうが早いと感じました。マリオンとトランザムが綺麗にレンダーされているのが確認できます。レンダーの待ち時間は数秒です。10秒かからない程度で結果が出ました。

ガラス面を追加してみました。マテリアルごとにVrayGeometryコンポーネントを作成し並列に繋いでいけば全部表示されるようです。Mediumで20秒弱程度でレンダーされました。余りストレスなく、すぐに結果が確認できるので、そこそこの使い心地です。

さらにコンテクストとInfinitePlaneを追加してみました。これは反射の計算に時間がかかるのか、見れる程度にレンダリングされるのに1分程度かかりました。

寄ってみると、Mediumなので、かなり荒っぽいですね。さらにライトを追加して太陽の影をつけてあげたいと思います。

Vray Light Rectangleを追加します。これはLight Rigに繋げるようです。最初にライトが表示されずに困りましたが、これはモデルのスケールが大きいので、intensityとサイズをかなり大きくしないといけないという事みたいです。全てのコンポーネントを繋いだ状態でライトの設定をしようとしましたが、モデル自体が常に計算を行っているらしく、フリーズしてしまったので、一度、重いコンポーネントはdisabledにした状態でライトを設定し、その後、enabledしてあげました。設定が反映されるのに大体一分程度必要です。

一度設定が反映されると、レンダリングを選択してから2分程度で粗いレンダリングが出来上がります。充分な早さではないかと思います。このサイズ(70メガ)程度のモデルの調整は全部をInteractiveレンダーしながらというのは厳しそうですが、レンダリング自体は早いので、レンダリングを反映するコンポーネントを限定して調整するような工夫さえすれば問題ないような気がします。

ResolutionをVeryHighにして、レンダリングしてみました。なんと、5分でレンダリングが終わりました。ただし、解像度がVeryHighにしては画質が粗いです。

画質を上げるために3200x4000でレンダリングしてみました。結果17分でレンダリング完了です。十分な早さだと思います。レンダリング時間は大幅に長くなりましたが、画質はだいぶ改善されています。


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